その昔、ワタシには好きな男がいました。
例えば恋人同士が居て、50対50で両思いとすると、その時はワタシの方が70対30の感じで相手に対して惚れていた状態でしたね。
大好きな人がいると言うのは、それはそれで物凄く幸せな気持ちですが、こちらの方の愛情が多すぎる場合、相手の愛情が物足りなくて不安になったりするものです。そのハラハラ感が恋愛の醍醐味だと、すっかり酸いも甘いもかみわけたこのトシになるとわかることですが。。。
さて、すっかりこの時のカレに惚れていたワタシは、オトコの一言一言に非常に敏感になっており、悲観したり喜んだり、幸せいっぱいだと思ったら急に不幸に突き落とされたりとかなり振り回されていたのですね。
まぁ、まだまだウブな小娘だったってことですね。そんな感じだったカレとの関係なのですが、あることがキッカケで変わりました。
あれは多分、オトコのちょっとした浮気が原因だったのじゃないかなと記憶してます。その事件をきっかけにカレの事を「只のナルシスト野郎じゃないか」と悟った途端、今まで愛情に目が眩んでいて見て見ぬ振りをしてたものが一気にクリアになってしまいました。
素敵だと思ってたものが一気に色あせ、トーンダウンしたわけです。
今までと反応がまるで変わってきたワタシの変化にオトコも戸惑ってました。惚れられてすっかりいい気になっていたのに、急にワタシが冷めてしまったのですからね。あまりの変り様に目をパチクリさせてましたっけ。
そしてワタシの気持ちはガソリンみたいにガス欠になるまで止まらない状態になって、最後は70あった気持ちが10くらいになってしまったのでした。
「若き日のワタシはオトコを見る目が無かったわ~」と、未熟だったせいかと思ってたけれど、急に熱が冷める事は中年になってからも何度かあったのです。
オトコにしてみたら酷い女ですよ、訳がわからず急に冷たくなるのですからね。
うーん、相性が合わないからなのかしら?それともワタシって薄情なのかしら?深くは考えたくありません。今更、自分の欠点を直視するのは辛くなりそうなので。
「人間は、人柄の良さと度量が大切だわ」と判ってはいるのだけどな・・・