今までの人生で一番肝を冷やし驚いた事といえば、やっぱり電車の中でビキニを着た女装のおかまを見た事ですねぇ。以前それをブログに書きましたが、今でも忘れられない強烈な出来事でした。
ロングヘアのカツラとサングラス、電車の中でビキニといういでたちに驚愕しましたが、その周りの乗客たちがザワめきもせず平静を装っていたことにも又驚きました。
都会の人たちって本当にこういう時、知らんぷりするのが上手いですよ。ワタシなんか思いっきりポカンとほうけてしまい、田舎者振りをさらしました。
以前、小田急線でのことでしたが、車内は大体皆座れるぐらいの混み具合の中、下北沢で俳優の柄本明さんが乗ってきてワタシの前に座ったんです。
あ、柄本明だとすぐ気が付きました。手に台本らしき物を持ち読みながら空を見つめたりしてたのでセリフでも覚えてたのかもしれません。
舞台の役者さんは顔が大きいというけれど、柄本さんもかなり顔が大きかったです。そんな事考えて、柄本さんが真剣に集中してるサマを見ていたら、何故か段々と可笑しくなってきた。
お腹の中から笑いがうねりとなって込み上げてきたのです。
ここでクスリと笑えたら楽だけど、見知らぬ人だけの静寂な電車内でそんな事は許されず。。。
ああ困ったどうしようと目を伏せて、眉間にしわを寄せ耐え忍んだワタシ。結局そのまま頭痛の振りをして何とか乗り切ったのでした。
それにしても前述の奇妙な人や有名人に遭遇しても都会の人はクールですよ。
芸能人を見てサイン下さーいと寄って来る人は見たことがないです。皆、特異な人の存在に気が付いたら却ってちょっと気を使って静寂になってしまうようですね。