愛猫が逝ってしまってから何だかやる気が出ない日々です。
こんなんじゃいけないなーと思うけど、只今喪中で、喪が明ける49日までは大好きな神社には行けません。神社の神様は喪を嫌がるので。
というわけで、仏様なら喪中でもOKなので、笠森観音というお寺に行きました。784年からのスゴく古いお寺です。
場所は千葉県長生郡長南町の山の上。
今でもこの辺はド田舎で、天然記念物の笠森自然林として指定されてます。当時は更に山深かったと思うので、すごい所に創建したもんだなと思う。
天台宗の最澄さんが楠の霊木で十一面観音菩薩を彫って、この山の上に安置したのが始まりだそうです。
苔むす石壁の階段はそんなに苦しくはないですが、かなりな樹齢の樹々がたくさんあって風情がある。
これはしめ縄付きの霊木、子宝に効くらしいですよ。
ウワー、これはパワーが有りそうですね。
そして松尾芭蕉も訪れた際、観音堂の上で句を詠んだという。
五月雨に この笠森を さしもぐさ
「さしもぐさ」とはヨモギのこと。
さて門を入ると正面に見えるのが観音堂です。
この観音堂は山の上に建ててあり、「四方かけづくり」という珍しい建築の国指定重要文化財なんだとか。
ここから上へ… ひぇ~怖いよ~と叫びながら必死でのぼる。何しろ急な階段で背筋がゾクゾクしました。
途中、写真を撮る余裕はなし。
釘を使ってない建造物だけど
揺れはしませんがコンクリートじゃないから、手すりがあってもちょっと頼りない感じよ。
これは高齢者になったらとても登れないわ。。。
やっと上に着いて恐る恐る手を伸ばし、景色をパチリ。でも眺めは素晴らしいですね。
残念ながらお堂は座れるようになっておらず、立ったまま参拝です。
父親とアンちゃんが安らかに成仏します様にお願いしました。
おみくじは信心すれば大吉ですよとあり、スゴく良い事が書いてあったんですよ。
それにしても、年のせいか高所に弱くなりました。
又この階段を上る事を考えると次来るのは躊躇しますね。。。
でもとっても珍しいし、写真映えするお寺です。
丑年の2021年10月から1ヶ月間、御開帳するそうで十一面観音菩薩様を観てみたいな。
裏から見ると… ゲゲッ。
そう言えば京都の清水寺もこんな風になってたような気がします。崖や山の斜面に建てる建築技法は昔からちゃんとあったんですね。
千葉に来て初めてイチョウの枯葉を見たという… 紅葉が観られて嬉しい誤算でした。
ここの売店で売っている黒の招き猫は願いが叶うと有名になり人気だそうです。テレビの取材も来たのだとか。
でも何だかピンと来なくて… 買わずに帰りました。