先日のラジオテレフォン人生相談は、自分は無気力で生きる意味を見出ずにいる。
自暴自棄になり、好きでも無い行きずりの男性と関係をもったり、自傷行為が止められないとのことでした。
相談者23歳、一人っ子で母親が威圧的でずっと怒られないよう顔色を窺ってきたのだそう。
幼少期、お腹が痛いのが治まらずに泣いていた時、父親が大丈夫かと心配して付き添ってくれた。しかしそれを見た母親は、「ふん、そんな大したことないのに、この子はおおげさなのよっ」と冷たく言い放ったそう。
不仲の親の犠牲者に
加藤諦三先生の分析によると、この両親は夫婦仲が悪く、母親は夫に対する不満や怒りを子供に向けた。
そして父親も何となくそれがわかってて、見て見ぬ振りで子供を助けてあげなかった。
相談者は不仲の親の犠牲者になってしまったということでした。
母親の意に添うように自分のしたい事をせず、我慢しているうちにやりたい事も無くなってしまった。ずっと思考は縛られたままだったので無気力になってしまったというわけです。
原因が解ったことで相談者も少しは心がスッキリしたようでしたが。
愛され力というのは、生まれて7歳までの間に両親に十二分に愛された記憶によってもたらされるものだそうです。
だから幼児期に不機嫌な母親を見て育つと、愛される自信が付かない。用心深く、他人の顔色を窺うようになったり、後々の行動に影響を及ぼす事になりかねないそうです。
お母さんがニコニコしていない家庭は困ったことになるということです。